蒼彦太 いわし雲

死ぬほど逢いたい 逢いたいけれど
今はやっぱり 帰れない
親の背をみて 育った俺は
親に瀬を向け 飛び出した
おやじが酒を 止めたと聞けば
桜の春も 寂しかろ

路地裏屋台に すぐ迷い込む
俺のこころの 頼りなさ
他人(ひと)のせいには するなと叱り
恩を刻んで 歩けよと
線路であそび 怪我したときに
さとしてくれた 駅の人

あの娘とふたり 抱いてる夢は
生みの苦しみ 夜明け前
泣いているのが わかってるのか
俺を励まし 慰める
手紙の向こう 思いが走る
故郷へつづく いわし雲

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